JP_008_GrabCAD Print: アダプティブ・スライスの使い方

アダプティブスライスは、GrabCAD Printの新しいソフトウェア機能です。FDM部品のスライス高さをさまざまな要素に応じて自動的に変更します。造形時間を短縮しながらも、細かなディテールと全体としての品質を維持することを目的としています。このチュートリアルでは、この新機能を有効にする方法について説明します。

  1. Step 1: 概要

    GrabCAD Printの新機能は、FDMユーザーにとって、3D造形を行う際に材料と時間を節約し、コストを削減するための新たな手段となります。このチュートリアルでは、つぎの内容を取り上げます。

    • アダプティブスライスとは
    • アダプティブスライスを有効にする
    • アダプティブスライスを使った3Dプリンティング


    つぎの動画では、アダプティブスライスによる造形時間の短縮の仕組みを紹介しています。

    ダウンロードしたモデル:シャワーラック

  2. Step 2: アダプティブスライスとは

    アダプティブスライスは、GrabCAD Printの新しいソフトウェア機能です。FDM部品のスライス高さをさまざまな要素に応じて自動的に変更します。造形時間を短縮しながらも、細かなディテールと全体としての品質を維持することを目的としています。

    アダプティブスライスでは、部品の外面の角度に応じてスライス高さが変わります。外周の角度が比較的浅ければ、スライス高さは小さくなります。外周の角度が急であれば、スライス高さは大きくなります。

  3. Step 3: アダプティブスライスを有効にする

    このソフトウェア機能対応のストラタシスプリンタはつぎのとおりです。




    またこの機能はすべてのFDM材料で使用できます。


    スライス高さに0.0100インチ(0.2540m)または0.0070インチ(0.1778mm)を選択すると、[トレイ設定][スライススタイル]が有効になります。


    このソフトウェアは、次の部品での使用に適しています。



    • 高さがある部品で、側面がまっすぐまたはほぼ垂直なもの
    • 単体の部品
    • 組立品でない部品


    *現在、アダプティブスライスは複数個からなる部品や組立品には対応していません。

  4. Step 4: アダプティブスライスを使った3Dプリンティング

    [スライススタイル]で[Adaptive]を選択するとすぐに、必要に応じて部品のスライス高さが変更されます。


    アダプティブスライスを選択したら、あとは部品をスライスして、どの程度時間と材料を節約できるかを確認するだけです。




  5. Step 5: まとめ

    アダプティブスライスは、部品の外面の角度に応じて自動的にスライス高さが変わる「いいとこ取り」の機能です。部品の品質と造形時間という2つの要素間でうまく折り合いをつけられるため、これはGrabCAD Printで大いに必要とされている、素晴らしい新機能と言えます。

    GrabCAD Printの最新バージョンをダウンロードして、この新機能をお試しください。

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